For Gamers and Creators All over the World more enjoying!!

【初心者でも楽しめる!】現役ボカロP解説 ボカロPのなり方と作曲方法!【FLStudio】

出典:僕の曲!

こんばんにちは!!

夜な夜なボカロ楽曲を作成しつつゲームする、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!!

ぱぴろってぃ
今回は完全な初心者でもボカロP活動を始められるような、道筋や作曲方法の概要を記載します!僕自身がボカロPとして作曲活動を楽しめている現状ですが、完全なる初心者でもあります。僕の体験と方法論を実際の作曲ソフトの画像を用いて書いていきます!

当サイトでは、購入者の目線に立って考えて、厳選した商材を厳選した情報にフォーカスした分析記事を作成しています!!

当記事はボカロPに興味がある作曲初心者の方向けに、ボカロPになるにあたり最低限の必要な作曲知識と必要な物、僕なりの作曲方法の概要を書いていますので、読んでいってくれれば嬉しいです!!

ざっと読んでいただければ、曲ができるまでの一連の流れが把握できると思います!(詳細情報の超参考となる推し本も紹介)

特にDAW:FL Studioを使用したボカロ楽曲のテキストベースの参考記事はあまり無く、ひとつの参考にしていただければと思います!

尚、以下記事でボカロPとしての僕の情報を纏めています。

関連記事

2025年1月11日更新 こんばんにちは!! 当ブログを運営する、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! そして「短鬼」のネームで音楽活動をしています! ぱぴろってぃ 短鬼及び当サイトについての情報を纏めて記[…]


★この記事で解決できる疑問点!まとめ!

  • 作曲に必要な最低限の知識:楽曲3大構成概念「旋律、和音、リズム」、音楽知識での「スケール」「キー」「楽曲構成」、ソフトウェア知識で「DAW」「ちょっとした動画編集」
  • 作曲に最低限必要な物:「PC」「DAW」「ヘッドホンorモニタースピーカー」「ボカロ合成音声」「動画編集アプリ」「Youtube等のアカウント」
  • 作曲方法:リファレンス曲策定→「大サビ」のメロディ→ベース(コード)→リズム(バスドラム)→装飾楽器の追加→同手順でAメロ、Bメロ等曲のパーツを作成→編曲→仮MIX→ボカロ歌詞入れ→MIX
  • FL Studioでのボカロ楽曲の作り方

★はじめに!

「ボカロPになりたい!」

「YOASOBI(AYASE)や米津玄氏(ハチ)等ボカロ出身のアーティストが激しくかっこいい!」

「ボカロPからプロのアーティストや作曲家を目指したい!」

「初心者だと、作曲できるまで何年かかるんだろう。。。」

「FL Studioでボカロ楽曲って作れるの?」

こんな事を考えながら、当記事を見てくださっていると思います!

結論から申し上げると、「初心者でも割とすぐにボカロPになれる」かつ「FL Studio等著名なDAWであればボカロ楽曲は作れる」です!もちろん楽器が弾ける必要も無いです!

僕自身も現在ボカロPとして、作曲者として精進しながらDTMを楽しんでいますが、元々は完全なる初心者。そして今でも知識面で言えば大して進歩していないと思います!(笑)

ボカロ楽曲は「楽曲作成」→「イラスト作成」→「動画編集」→「作品投稿」→「作品投稿URL拡散(いわゆるプロデュース)」の流れで発表されていきます!そしてこの流れで活動しているボカロ楽曲製作者は全員「ボカロP」と呼ばれたり、自称します!

イラストは自作だったり、そもそも全部現実の写真や動画だったり、AI製作だったり、絵師様への外注だったり、人によって、作品によって千差万別なので、当記事では割愛します。(僕もイラストは作品によってAI製作と自作(家族で描く体制)で使い分けします)

2025年現在、ボカロ楽曲は日本を代表する芸術作品として、一方でPOPミュージックを牽引するアーティストを育む一つの大きなコミュニティとして魅力度と輝きを大きくしていると思います!

ボカロ楽曲製作難易度はPCの性能向上やノウハウがインターネットにより広まった事もあり、昔より敷居が下がり、気軽に末永く楽しめる「DTM」としてもとっても魅力的!

ゲームやVtuberとの相性も非常に高く、ゲーマーである僕にもがっつり刺さっています!!

僕は元々EDMとHIPHOP、一部のPOPSしか聞かなかった偏った音楽癖で楽曲作成どころか楽器演奏すら未経験だったのですが、YOASOBIのようなボカロ出身アーティストや歌ってみた文化、大元のボカロ楽曲、弾いてみた(特にピアノとシンセサイザー)に多大な刺激を受けて、自分で楽曲作成及び音楽活動を楽しむまでに至っています!

ボカロを使用して歌まで完全個人で完結できる嬉しさ、楽曲完成時の達成感はもう抜けられないドラッグの如き、最高に楽しいです!

無名ボカロPではあるのですが、音楽初心者→作曲可能になる最短の道筋を地で行っている気がするので、そんな僕自身の経験に基づく作曲方法等をテキストベースで初心者でもわかるように大枠の説明と作曲画面を用いて当記事でご紹介します!

ぱぴろってぃ
「短鬼」のネームで音楽活動をしています!本当は1年後くらいに記事にしようと思っていたのですが、後述するボカロPの「P」の部分を踏まえて、時間を置かずに記事化しました。

これから解説を入れていくのですが、参考の下となる曲は僕がリリースした以下の「天上天下唯我独尊」というボカロ楽曲がベースになります。

使用DAWは「FL Studio」で、使用音源はボカロの「初音ミクV4X」以外「FL Studio」内蔵音源です。

リファレンス楽曲(参考とする曲)は70年代のカリスマ的ロックバンド”クールス”「シンデレラ」を参考にして、レトロな響きを僕的な表現にして構成しています。

(DAWが仮に「Cubase」「Studio one」「Live」等でも考え方はほとんど同じなので、一例として参考にはできるかなと思います)

「FL Studio」のボカロ楽曲の構成解説は僕もむちゃくちゃ調べてもほんの数個しか記事や動画が発見できなかったので、希少価値?はあるかなと思います。

僕的には、僕の好きなバイク文化や日本の少年不良文化、ボカロ文化を踏まえて、丁度よい塩梅に仕上がって、僕の看板曲にできる!とと思っていたのですが初動が伸びず(汗)、当記事で看板として別方向でも活躍してもらう事とします!(笑)

ボカロ楽曲に最低限必要な物!

出典:僕のメインPC!

ボカロ楽曲の製作に必要最低限の物(と僕が思う)は以下です!

  • PC(できるだけハイスペックだと好ましいが、CPUが高性能でメモリが16GB以上を意識するとベター)
  • DAW(作曲ソフトを指し、著名なものであれば何でもいいと思います。初期音源でも音楽作成可能です)
  • モニターヘッドフォンorモニタースピーカー(音を確認しながら製作する為に必要です)
  • ボカロVOICE(ボカロの調整〈調声〉は専用ソフトで行いますが、たいていライセンスが付属しています)
  • 動画編集アプリ(ボカロは映像込の作品!何でもいいのですが、無料だとAviUtilが最強です)
  • Youtube等のアカウント(Youtube、ニコニコ動画、X、Tiktokといった発信サイトのアカウントです)

さらにあると便利(即戦力)なのは以下になります。

  • MIDIキーボード(DAW上で音を鳴らすための鍵盤型コントローラーです)
  • オーディオインターフェース(再生する音質改善及びギターやマイクボーカルなどオーディオ録音に必要)
  • 外部音源(ソフトウェアシンセサイザー「Native Instruments Kompleteシリーズ等」やハードウェアシンセサイザー)

僕は鍵盤を弾いて楽曲部品を積んでいく感覚寄りの作曲手法をとっている事が多いのですが、ここは千差万別。

必ず必要では無いです。(でもあるとものすごく便利です!)

また外部音源は音の品質がDAWに付属する初期音源よりクオリティが高い物が多いので、あると強いですが、最初は不要かなと思います。僕はMIDI鍵盤としても兼用しているハードウェアシンセサイザー「FANTOM-7 EX」を音源としてもオーディオインターフェースとしても活用していますが、これは高額なので最初は上記必須の物だけ始めるとコストを抑えながら挑戦できます!

関連記事

2024年11月30日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜なシンセザイザーで一人スタジオを満喫!している、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回はDTMやバンドを始め[…]

関連記事

2024年7月27日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜な面白い機材が無いかチェキラ!している、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回はDTMの本当の初心者向けに[…]

出典:AMAZON

まずPCですが、具体的な内容は以下記事で解説しています!ので、ここでは概要だけ説明します。

関連記事

2024年7月13日更新 僕のゲーミングPCで購入【自作後】6年経過! こんばんにちは!! 夜な夜なPCを酷使してゲームからブログまで多彩にチャレンジしている、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱ[…]

後述するDAWで音をPCで計算しながら楽曲作成をするので、絶対に必要です!

楽曲製作(+簡単な動画編集)程度ならGPU(グラフィックボード)は不要。つまりゲーミングPCである必要は無いです。一方でCPU性能とメモリ容量が重要ですので、この2要素のスペックが高めなPC(ハイエンドである必要はない)であればまず困らないです!

CPU性能が低いと楽器を増やした際にCPUがもたつく可能性があるようです。(経験したことが無いので受け売りです)

僕はメインPCはRyzen 7 2700xのCPU(6年以上前の比較的古いCPU)でメモリが64GB(絶対に64GBも必要ない笑)ですが、超快適にDAWでの作業ができています!

昨今のCPUはいわゆるナンバリングCPU(AMD RyzenシリーズやIntel iシリーズ)であれば同等以上の性能を持っていますし、メモリも昨今のPCは16GB積んでいる機種も多いので、ゲーミングPCに比べて安価で用意できると思います!

ただゲーミングPCにしておけば最強だと思います!(笑)

僕のメインPCはゲーミングPCに該当しますので、動画編集も快適に動くので、圧倒的快適を追求する場合、ゲーミングPCがおすすめではあります。

次にDAW。「Degital Audio Workstation」の略称で、作曲ソフトです!

昨今の作曲ソフトは長短こそあれど、基本的なことは何でもできる最強性能が揃っているので、好みで決めちゃっていいと思います。

僕の作曲ソフトは以下記事で紹介している「FL Studio」で、EDM楽曲等のループミュージックに特化しているコスパ最強格のDAW。

日本では「Cubase」「Studio one」が使用DAW人口が多いですが、世界で見ると「FL Studio」「Live」の2強の様です。

ボカロ界隈では昔「FL Studio」が一瞬流行ったようなのですが、現在の主流は「Cubase」「Studio one」次いで「Live」な印象です。「FL Studio」「Live」は「Cubase」「Studio one」に比べると独特な考え方をしていて、使用感が少し異なります。

後述するボカロVOICEを編集するソフト(Piapro Studio等)は「Cubase」「Studio one」の感覚に非常に近い使用感で音を打ち込むので、日本語の情報量も多くて国内愛用者も多い「Cubase」「Studio one」が無難かなとも思います!

ちなみに「FL Studio」でもJ-popの様な複雑な楽曲構成の楽曲も普通に作成できます。

関連記事

2024年7月13日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜なDAWでシンセサイザーをいじって遊ぶ、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回はIMAGE LIN[…]

出典:AMAZON

次にモニターヘッドフォンorモニタースピーカーですが、楽曲作成をするにあたり、楽器ごとの音程を正確につかみたいと感じると思います。

モニターヘッドフォンorモニタースピーカーの場合、デバイス側での音への味付けが無くクリアに聞こえるので必須と思います!

個人的に社会人でも学生でも作曲活動は夜になる事が多いと思います。その為、近所迷惑防止としてモニターヘッドフォンがいいかなと思います。(僕は家族にも「うるさい」と言われるので、モニターヘッドフォンでの作曲生活が多いです笑)

価格はピンキリですが、比較的安価で性能も十分に備えているモデルを以下で紹介しているので、気になったら読んでいただければと思います!

関連記事

2024年4月5日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜なここ数日椎名林檎をエンドレスで聴いている、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回はコスパが良すぎていかれている[…]

出典:AMAZON
関連記事

2024年8月4日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜な面白い機材が無いかチェキラ!している、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回はDTMの初心者向けに、コスパ[…]

出典:AMAZON

次にボカロ合成音声ですが、ボカロ楽曲である以上必須かなと思います。

以下記事で少し詳細に触れています!

関連記事

2025年1月15日更新 出典:AMAZON こんばんにちは!! 夜な夜な大バズするボカロ曲を作れないか模索している、ぱぴろってぃ(ぱぴ露店店主)です!! ぱぴろってぃ 今回は初心者からボカロPを[…]

出典:AMAZON

無料で「UTAU」等のVOICEもありますが、金額的にボカロ合成音声は安価で、かつ最強のキャラクター性とボカロ歌詞入れや調整(調声)を行うソフト及び機能制限付きのDAWは付属していたりするので、買っちゃったほうが早いと個人的に思いますし、メリットも大きいかなと思います!

「初音ミクV4X」であれば、ボカロ歌詞入れや調整(調声)を行うソフト「Piapro Studio」とDAW「Studio one」の機能限定版ライセンスが付属するので、これだけでボカロ楽曲製作ソフトが揃うので、超お勧めです!

※「Studio one」の機能限定版ライセンスは「Studio one」の直近のバージョンアップデートで無くなっている可能性もあるので、確認必要です。

次に動画編集アプリですが、昨今のボカロは映像込みで作品として、日本を代表する芸術として成立していると思います!

「Adobe Premier Pro」等の有料ソフトなら最強なのは間違いないですが、多くのボカロ作品は無料で提供されている「AviUtil」及びそのプラグイン拡張によって作成されています!

僕自身も「AviUtil」を数年間使っていますが、プロレベルで追求しなければ大抵何でもできる最強ソフトです!

最後にYoutube等のアカウントですが、自作作品を発表する場としてYoutube、ニコニコ動画。拡散ツールとしてX、TikTokの4つがあればひとまず十分だと思います!

ボカロPの「P」はプロデュースのPになるので、今後の世の中やボカロ界隈の動向に合わせてここを増減させてプロデュースを展開していかなければならないのですが、これは追々やっていくのでもいいと思います!まずは創作→発表の流れとその生活に慣れる方が楽しいかなと思います!!

ぱぴろってぃ
僕もこの「P」はだいぶ考えていて、本質の創作を見失わない程度に強化展開すべく学習→実践中です!楽曲だけだともう埋もれる世の中だと自覚しています。(楽曲センスは無い方と自覚しています)

★作曲に必要な知識について!

作曲初心者強いては音楽初心者である僕が作曲に主に用いている知識を簡単に解説します。

音楽理論やコード理論、DTMにおける各種知識は追々必要ですが、これらは基本的に作曲者の「引き出し」になる部分で楽曲作成の追加工夫みたいな位置づけになると思います!

ぱぴろってぃ
僕が鍵盤を弾いて作曲する(弾く方は初心者~初級者レベル)手法で、感覚寄りではあるのですが、大事なのはとにかく「作る」「作りきる」事だと思っていて、理論は二の次でいいと感じています。

とにかく「創作」し続ける事で経験値や不足部分が見えてくる事、音楽=「自由」なので、理論から外れたメロディ等が思わずエモいポイントになったりが大事だと思います。

ただ無知識で行くと、あまりに遠回りになるので、最低限の知識として以下だけは把握することをお勧めします!!

  • 楽曲の3大構成要素:メロディ、ハーモニー、リズム
  • 楽曲におけるスケール(調)の概念※コード理論の初歩を含みます
  • 楽曲におけるキー(基音あるいはルート音)
  • 楽曲の構成:イントロ、サビ(あるいはドロップ)、Aメロ、Bメロ、大サビ(転調含む)、間奏
  • DAWの操作方法:BPM(テンポ設定)、ピアノロールの打ち込み方、ミキサーでのエフェクターと音量、パンニングの設定
  • 動画編集:文字の入れ方、シーンチェンジ、色調補正

DAWの操作方法と動画編集の知識は実際に触りながら習得する事がベストと思いますので、当記事での解説は割愛します。

DAWでは上記の基本操作ができれば、楽曲は作成できるかなと実体験で感じる所です。(DAWは無限大の可能性があるので、全部使いこなす必要は無く、その時に必要な操作ができればOKだし、その際調べて習得すると定着します!)

動画編集は上記の操作があれば最低限それっぽい楽曲動画は作成できます!「AviUtil」であれば文字の入れ方はさほど困らないと思います。多分、DAWの方が苦戦する気がします!(笑)

僕自身はゲーム動画の編集等で「AviUtil」を、単純なトラック作成遊び(1年間気まぐれ程度)で「FL Studio」を実際に触りながら覚えているので、触りさえすれば誰でも習得できると思います!

当記事ではその他の知識を簡単に解説します。

超参考となる参考書のアフィリエイトを用意していますので、より詳しく知りたい!な場合はこちらを読むとよりボカロ楽曲の製作がイメージできると思います!(僕も実際に愛読している聖書みたいな物です)

まずは楽曲の三大要素ですが、楽曲特にボカロ楽曲等のPOPSは大別するとこの3要素で成立しています。

メロディ(旋律):大体歌(Vocal)がなぞる音程で、メインになる部分です。EDM等では歌以外でリードメロディとして楽器で演奏していたりします!

ハーモニー(和音):所謂伴奏です。コード進行(4536王道進行とかいわれるやつ)もここに該当します。楽曲の世界観やその楽曲内の動きを担う部分になります。ピアノやリードギター、シンセサイザー等多種多様な楽器の音の積み重ねや楽器単体の音の重なり(和音)、アルペジオ(分解和音)で表現します!

リズム:楽曲のリズム、つまりグルーブ感やノリを決めてくれる部分で、ベースギターやドラム、パーカッション等が担っている事が多いです!ボカロ楽曲であればリズムは4つ打ちと言われる、拍子(4/4拍子)の頭にキック(バスドラム)を持ってくるノリが多いです。またBPM(テンポ)もここに該当し、早ければEDMやボカロのアップテンポっぽくなりますし、遅ければ童謡楽曲やJAZZっぽくなったりします。

歌を抜いた楽曲の楽器群を「オケ」と表現しますが、この場合、ハーモニー(和音、伴奏)、リズム、装飾音(その他)を用意した状態を指します。これ単体での楽曲を「Instrument」と表現したりします。

次に楽曲におけるスケール(調)の概念ですが、一つの楽曲は基本的に「ドレミファソラシ」の7つの音だけで大半の音を構成している事が多いです。調には長調と短調の2種類が存在し、仮に「ド」から始まる長調の曲であれば、いわゆるCメジャー(ハ長調)となり、「ドレミファソラシ」の7つの音かつ基本的には一つの楽器につき1オクターブ(例とすると鍵盤の真ん中のドから始まる7つの音)内の7つの音だけを全楽器で演奏します。「音が外れて聞こえにくい」を実現するにはこのスケールの概念にのっとってメロディやコード進行を構築すると曲になります!長調なら明るいあついは力強い曲、短調なら暗いあるいはおしゃれな雰囲気を感じる曲に聞こえやすいかなと感じます。

全ての音をスケールに収める義務的なものは無くて、外音と呼ばれるスケール外の音や、オクターブ跳躍、コード進行における展開型等工夫次第で楽曲の色が変わっていきますが、スケールを意識するだけで楽曲がまとまってくれるので、必須知識と思います。

次にキー(基音あるいはルート音)ですが、上記スケールの一番低い音がキーとされます。コード進行を考える際にこのキーとなる音をディグリーネームで表記した和音で考えると楽曲作成しやすく、ベースラインもまたこのコード進行の一番低い音をなぞるだけでも曲の雰囲気が一気に増します!(ディグリーネーム=キーを1度として、例:ドがキー=1の場合、レが2~シが7)

いわゆる王道進行4536の場合、キーが「ド」であれば「ファ」、「ソ」、「ミ」、「ラ」の順でコード進行している事を意味します。その「ファ」等の単体の構成音が「ファ・ラ・ド」のいわゆるトライアド構成の和音か、「ファ・ラ・ド・ミ」のいわゆる7thコードや「ファ・ラ♭・ド♭」のようなディミニッシュコードなのか、とか工夫余地(ここらへんがコード理論の入り口)になりますが、まずはディグリーネームで基本的なコード進行(4536王道進行や4361や43651の丸サ進行等)を覚えてしまえば、あとは感覚でコード進行やベースが組みあがります!

※「ドレミファソラシ」の英語表記「CDEFGAB」も合わせて覚えてしまうとなおベターと思います!以下説明で登場します。

最後に楽曲構成ですが、例えば上記で例示に扱っている初音ミク「天上天下唯我独尊」は以下の構成です。

サビ(決め)→間奏→Aメロ→Aメロ→サビ→サビ(決め)→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ(決め)→Bメロ(転調)→大サビ→大サビ(決め)

上記であればイントロ、1番、2番、3番で終わるフルコーラスの楽曲と表現できます。

転調はあらかじめ決めていたスケール(調)から一部分だけ(上記では三番のBメロ)をずらす事を指します。曲の展開や盛り上がりを表現する為に多用されている手法の一つです。

作曲作業では、これらの構成要素を分けて作成していく(人によっては最初に決めてしまう)、最終的にこれらの構成要素を纏める(編曲)、部分ごとにリファレンス曲(参考曲)を研究するといた用途で重要になります。

追加知識としてコード理論でドミナントコードやサブドミナント、ダイアトニックコード等、基礎知識補填で楽典知識(所謂楽譜)、楽器知識等を補填しながら、まずは作って覚えるやり方がいいし、楽しいと思います!僕もそうやって曲ができたので、これらの最低限の知識だけでボカロ楽曲が作れます!!

作曲手法!!(短鬼P流)

早速作曲手法の概要を公開していきますが、以下の画像が冒頭で上げた初音ミク「天上天下唯我独尊」のプロジェクト全体の構成画面(DAW:FL Studio)になります!※FL StudioのSong編集画面です。

ここからはFL Studio特有の概念「パターン」の表現だったりが登場するので、FL Studioの使用を考えている方は参考に、他のDAWを考えている方は「へぇ~」程度でFL Studioならではの表現を読み飛ばして頂ければと思います!

基本的な楽曲の組み上げ方はやり方の順序や手法(CubaseやStudio oneならPiaproと同様「リージョン」が「パターン」の代わりです)が異なっていても、原理は共通しているので、参考の一つとなれば嬉しいです!

ちなみにこの初音ミク「天上天下唯我独尊」は参考楽曲が70年代の曲だけあって”シンプル”を意識しています。プロジェクト全体の構成はかなりシンプルかつ楽曲構成も王道的な作りなので、教材としても扱いやすかったりすると思っています!

再度記載にはなりますが、初音ミク「天上天下唯我独尊」は以下の構成で、中々よく見かける構成です。

サビ(決め)→間奏→Aメロ→Aメロ→サビ→サビ(決め)→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ(決め)→Bメロ(転調)→大サビ→大サビ(決め)

画面左側のカラフルなものは、楽器ごとかつ楽曲部品(サビやAメロ等)で作られたMIDIデータ及びオーディオデータ(パターン)です。

中央のSong編集画面には左のパターンを貼り付けて編曲していきます。画面中央下部はミキサーとボカロ音声編集に使用するPiapro Studio画面です。画面右下部はFL Studio特有のパターン編集画面です。

Track10に貼っているオーディオデータはPiapro Studioから書き出した初音ミクのSongのオーディオデータです。

楽器ごとに使用する音程を意識して、過度に役割が被らないように意識していたりします。

FL Studio特有のハウツーにはなりますが、ボカロ楽曲の様なLoop構成にならない楽曲はこのSong編集画面を基本とするといいかなと思います!(Cubase等はそもそもの画面がSong編集画面ですね!)

FL Studioは「パターン」でサビ等の部品毎に楽器を纏めて鳴らせるように構築するパターン編集画面が纏めて音を鳴らせたりできて便利な気がするのですが、楽器の足し引きや個別エフェクトを駆ける、後述しますがボーカルのMIDIデータだけは部品を合体させたりするので、1パターン=サビ等の部品の一つの楽器で考えて、色分け等で工夫しながらSong編集画面上で再生させながらピアノロールを打ち込んでいる事が多いです!(だから画面左の部品数が多くなるわけです)

以下では大サビから作成するのですが、雑にどの部分からでも曲を作り始めることが出来るのは、本当にFL Studioの長所だと感じます!

リファレンス楽曲は所謂参考楽曲です。

音楽はコード理論等の楽曲の構成の方向を導いてくれる役立ち引き出しはあれど、基本自由。その場合、自由すぎて0→1が生まれにくかったりします!

なので、参考曲を決めて、真似したい、ニュアンスを近くしたい部分は研究して、自分の楽曲に落とし込んでいく事が多いです!

初音ミク「天上天下唯我独尊」では、”クールス”「シンデレラ」のボーカルの声の響き感とダルイ感じのノリを自分なりに表現を変えています。(楽器が鍵盤やシンセにフル置き換えしているので、違って聞こえたらすみません!)

まず最初に楽曲で一番聞かせたい部分だったり、思いついたフレーズを打ち込みます。

メロディ=ボカロ曲であれば初音ミク等の「歌」部分です。

最初は適当なピアノ音源の音量を最大にして、仮メロとしてMIDIを打ち込みます。

この時に楽曲全体のキーとスケールとテンポを決めます!

初音ミク「天上天下唯我独尊」では、キーがD(レ)、スケールがDメジャースケール(最後のキメがオクターブ跳躍の上、さらに3度上げて強調)です。テンポがBPM:153ですが、テンポは編曲の中で変わっていく事が多いです!スケールも長調→短調で変えることもあります。

所謂「メロ先」の打ち込み方法で、人によって「リズム」や「コード」が先に来たりします。僕の場合は何だかんだ「メロ先」の方が楽曲が纏まりだすスピードが速いと感じるので、「メロ先」にしています。

次にベースパートフレーズを打ち込みます。

この時にメロディ打ち込みで仮決めした楽曲全体のキーとスケールを意識して、コード進行を決めます!

決めたコード進行の基音=一番低い音を打ち込むやり方がシンプルに進めやすいと思っています。

※途中でコード進行を変えたり例外はありますが、この部分が引き出しだったり感覚での工夫しどころかなと思います!

初音ミク「天上天下唯我独尊」でのこのサビのコード進行は6475の基本形を4拍子毎に繰り返しています。多分これは音を実際に弾きながら感覚で決めています!(笑)

D(レ)がキーなので、B(シ)→G(ソ)→C(ド)→A(ラ)ですね。

ベースギターだったり、シンセだったり、リズムを刻ませる中で音程を変えてもいいと思いますが、初音ミク「天上天下唯我独尊」のサビではリズムだけ刻んでいますね。

初音ミク「天上天下唯我独尊」でのAメロでのベースラインはアルペジオ(分解和音)で音程もリズムも刻んでいたりします。

次にコード進行を打ち込みます。

ベースで決めたコード進行をコード進行を演奏楽器の音色で音を重ねて和音にしていきます。所謂伴奏です。

曲の印象を左右するので、DTMの花形的な作業部分だと思っています。

コード進行は著作権の対象外なので、有名曲の丸パクリでもOKだったりします。

初音ミク「天上天下唯我独尊」でのこのサビのコード進行の和音はピアノを使用して、最初のB(シ)の和音であればトライアド(3和音)のB(シ)、G(ソ)、E(ミ)を使用して、音の厚みを増すために1オクターブ上と下のE(ミ)を足しています。所謂展開型をさらに感覚カスタムしている感じです。知識は追々で良くて、感覚でいい感じに聞こえるようにリズムやベロシティ(強弱)、和音の積み重ねができれば、それっぽくなると思います。

次にリズムを打ち込みます。

メロディやベース、コード進行で決めたリズムを活かすリズム=ドラム等を模索します!

初音ミク「天上天下唯我独尊」でのこのサビのリズムはドラムキットでキックを四つ打ち、スネアドラムやクローズドハイハットを足しながらで打ち込んでいます。ベースで太いシンセサイザーの音色を起用しているので、キックが埋もれないようにキックは二重で打ち込んでいます!

外部音源やサブスク(splice等)で入手できるオーディオデータもこの作業部分では特に活用ができます!

Loopミュージックの様にリズムオーディオをLoopさせながら張り付けたり、キック等単体のオーディオデータを要所要所に貼り付けて、メロディに重なる不規則なキックを表現したり、キックやスネア等重ね貼りつけをして、要所強調をしたりできます!

次に思うがまま、感じるままに楽器を追加します。

初音ミク「天上天下唯我独尊」ではサビの最後に決め(強調したいフレーズ)があって、「邪~」とか言ってる部分になるのですが、ここにオルガンを足していたり、空間に響く音を足しこんでいたりします!

ここは何度も繰り返し聞きながら、感覚と好みで足しこんでいくスタイルです。

上記2~6の手順を繰り返してAメロ等の部品を作成していきます。

この画面は参考用に大サビからBメロ(転調)につなげる事を意識した配置にしていて、転調が入る事で不自然な響きにならないようにオルガンを変えていたりします。

恐らく大サビで使用する楽器が基本楽器の最大数に近いと思うので、FL Studioであれば画面左の「パターン」をコピーして各楽器の各パートを打ち込んでいくと早いです。

サビ~Aメロ~Bメロの繋がりを違和感なく作る事が最初は難しいと思いますが、これこそ慣れな気がする(僕もまだ苦戦したりします)のですが、スケールから外れた音を多用したり、リズムを大きく変えたり、コード進行の繋ぎ目の音程差がオクターブ跳躍して等の大きすぎるような事が無ければ繋がるかなと感じています!

最悪サビとメロの間にドラムの「ダダダダ」でフィル(埋める音)を入れたり、無音時間を作ったりして、無理やりながらも曲の特徴ともなる繋げ方も有効かなと思っています。ドラムの「ダダダダ」で繋げる手法は初音ミク「天上天下唯我独尊」でも使っています。

上記は曲全体(フルコーラス)の構成を反映させたものです。

後続のボカロ歌詞入れに仮メロディはフルコーラス一本でMIDIに書き出したいので、編曲を先に実施します。

同時に楽器ごとにエフェクターを挿していって、音質の調整を行いながら、ミキサーで音質のパンニング(左右)、ステレオ感の調節等のMIXを行います。

同じ音程で複数の楽器がステージの奪い合いをしないように調整をしつつ、音量は基本的に低音域5:中音域3:高音域2の感覚で調整しているのが僕の基本的なやり方です!

最終調整をボカロSongオーディオデータ書き出し後に行うので、仮決めみたいなノリです。

初音ミク「天上天下唯我独尊」ではシンプルテーマ故に存在しないですが、楽曲によって、楽曲の中で音量や音質(エフェクトかけ具合)、パンニング等を変化させたりする所謂オートメーションもここで設定します!

上記では仮メロのパートをトラックベースでクリップ結合を実施して一つのフルコーラスの仮メロMIDIを作成、そのピアノロール画面からMIDIを書き出し、Piapro Studio(別途パターンに用意)で書き出したMIDIを読み込んで歌詞入れや調声(ベロシティや声質等)、Vocal音程やリズムの微調整等を行います!

FL Studioではない場合、「仮メロのパートをトラックベースでクリップ結合を実施」部分は不要です。

この作業では、仮メロの音量を0にして、DAWの再生を聴きながら、Vocalの調整を行います。

調声はそれ単体だと深いので割愛しますが、僕が使う「初音ミクV4X」の場合、調声しなくても、かなりそれっぽく歌い上げてくれます!(調声=改悪だったかもと思う時もあたりします笑)

Piapro StudioとDAWでのテンポ合致調整等はDAWによっても変わるかもしれない?ので、当記事では割愛しますが、難しい設定ではないし、高確率で最初からその設定になってるかなと思います。(僕はそうでした!)

歌詞入れ等が終わったら、Piapro StudioでSongデータをオーディオファイルで書き出しします!

最後にボーカルのオーディオファイルにもエフェクトを挿して、上記8の作業を再度実施します!

初音ミク「天上天下唯我独尊」では参考曲のボーカルの響きを再現する為に、Vocalのオーディオファイルにのみリバーブを設定して、お風呂場で歌ってるような響きを意識しています。

★まとめ!

出典:僕の曲!

以上が初心者でもボカロP活動を始める最短の近道の概要を僕なりの観点と経験で纏めたものです。

コード理論や楽典等学ぶことも多くて、中々手が出しにくかったり、続かなかったりするDTMですが、とにかくアウトプットが大事だと僕は思っています。

全然関係ない話ですが、勉強という観点でいくと僕は大学入学あたりから受けた受験と資格試験に落ちたことが無いくらいに対策する人間なのですが、意識しているのはやはりインプットとアウトプットの同時実施でした。最近国家試験(難易度は簡単)を受ける機会があり、舐め腐ってインプットだけで挑んだところ、落ちる事は無いにしろ中々ギリギリでした。。。(笑)

勉強という面ではボカロ楽曲作曲、DTMも同じで、まったく別の勉強でアウトプットの大切さが身に染みたので、ここで例示させて頂きました。

インプット方法は参考書だったり、YOUTUBE等のハウツー系動画だったり、特に良いのは耳コピです。

僕の場合は鍵盤を弾く方の練習もかねてメロディラインの耳コピを、楽譜の音符やスケールを意識しながらやっていたりします。DAWでの打ち込みでやっている方も多く、完成系が「カバー」「アレンジカバー」になります。

一方アウトプットは「作曲」のみです!まさにDAW遊びするしかないので、遊ぶなら、活動開始してしまおう!ていうノリです。

さくっとボカロP始める!に最低限必要な物や知識+FL Studioでのボカロ作曲手法は上記で僕なりのやり方を記載しているので、参考になり、ボカロ文化の興隆の一助になればと思います!

「行動」からしか「結果」は生まれないので、さくっと行動してクリエーターになってしまおう!そんな記事でした!

同時に僕自身のボカロP活動のプロデュース(知ってもらえる機会)の増加の一つの手段として当記事を利用できたらとも考えています!(本当は一年二年後くらいに執筆予定だったのですが、執筆が早い方がメリットが大きい上、何度でもリライトする情熱があるので早々に記事化しました)

ではまたっ!

最新情報をチェックしよう!